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新型コロナウイルス感染症に対する予防とその対策はどこまでできるか

新型コロナウイルス感染症に対する予防とその対策はどこまでできるか

 

日本血管内治療学会 名誉理事長   岡 田 昌 義

 

2003年に重症急性呼吸器症候群が、また2012年に中東呼吸器症候群がコロナウイルスとして流行ったが、これが収束して2019年12月に中国の武漢で今度は今までとは異なる新型コロナウイルスがはやり、現在はこれが猛威を振るい世界的に、いわゆるパンデミック的に流行している。

イギリスのチャールズ皇太子やジョンソン首相、わが国では男優の志村けん氏、岡江久美子氏、外交評論家の岡本行夫氏、大相撲の勝武士氏など若い人も罹り、日本人の方々は残念ながら亡くなられたのである。

さて、本症には、二つの感染経路がある。その一つは、飛沫感染であり、くしゃみや咳が出て少し風邪気味の症状がでてくる。二つ目は、接触感染である。電車のつり革、ドアのノブ、エスカレーター、エレベーターや電気のスウィッチなどからのウイルス感染である。

これらを基本にして守っていけば、すなわち、これらを避けるようにすれば良いということになる。このためには、常にマスクをかけて行動を行うのが良い。そして3蜜(蜜閉、蜜集、蜜接)を避けるようにすれば良いことになる。それには、換気をよくすること、多くの人との会話は避ける、他人と少し距離を開けて行動をする(フィジカル・ジスタンス)などを守れば良いことになる。

このようなことを守るために外出を避ける方が良いということになる。

そして手洗いを行うことも大切なことであるが、この他にもアルコールで消毒をすることも重要な要素になっている。これも人が触るドアノブやエレベーターの押しボタンや電気のスウィッチを何回も消毒をすることにつきると思う次第である。

これらは家にいるとそこまでやらなくても良いということになるが、外では至る所に新型コロナウイルスが付いて回ることになり、家などでできる動作では追つかなくなる。

新型コロナウイルスの撲滅のために、現在その予防法に関して、ワクチンや身体への抵抗性などの研究が進んでいるが、それがいつ収束するかは、まだわかっていない。現在、アビガンやレムデシベルなどが、試験的に応用されているのであるが、その効用はまだ定かではない。もう少しの時間が必要ではないかと考えられる。

このように世界に猛威を振るった新型コロナウイルスは、現在、アメリカのジョンズ・ホプキンス大学からのヨーロッパを中心とした集計を見ると、2020年5月16日では、感染者が455万4,798人であるが、この内30万7,903人が死亡しているのである。ちなみに、医学の先進国であるドイツでは、感染者は17万5,233人中、7,913人が死亡しており、ヨーロッパでの第8位を占めている。中でも第1位を占めているのが、アメリカであり、144万4,798人中、死亡は8万7,568人となっている。それほど多くの人が死亡しているのは、その感染源となっている新型コロナウイルスの本体をもっと正しく追い詰めることと、それに対応できる人間の生活様式の変遷にあると思う次第である。