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2020年はインフルエンザワクチンの接種を早く受けるようにしましょう

2020年はインフルエンザワクチンの接種を早く受けるようにしましょう

日本血管内治療学会 名誉理事長   岡 田 昌 義

2020年は新型コロナウイルス(COVID-19)が新しく入り、今や世界に猛威を振るって蔓延しているのです。これは1990年から発生している指定伝染病といわれているものであり、現在5代目の伝染病といわれているものです。まだ、これに対するワクチンはないのですが、早くできることを願っているところであります。

ところで、今年のインフルエンザは、このようなコロナ禍の最中であるためにこれに罹っているのか、インフルエンザなのかがわかりにくくなっているのです。インフルエンザは、1~2日の潜伏期があり、突然体温が38℃以上にあがり、これと同時に関節痛、頭痛、咳やくしゃみ、全身倦怠感が出てくるのです。このような状態であるので、一見普通の風邪と間違えられることもあるのです。しかし、異なっているのは突然の38℃以上の発熱であります。一方、コロナ禍は、1~2週間以上の潜伏期間があり、突然37.5℃以上の発熱が4日間以上続いた場合であります。もちろん、全身に表れる所見としては、発熱、空咳、疲労、息切れ、咽頭痛、頭痛などが現れますが、くしゃみ、鼻水、のどの上気道感染は少ないのです。この辺がインフルエンザとの大きな違いです。さらに、インフルエンザの診断は、迅速診断キッドを使用して、綿棒を鼻の中に入れて奥の粘液をキッドにぬり付けて、薬液が反応して一筋の線が現れると、これが陽性になるのです。これになりますと、タミフルカプセル(1錠75㎎)を1日に2カプセル服用し、5日間で治療が終了するのです。また、新型コロナでは、胸部X線写真とCT検査を取りますと、CTでは湿潤を伴うすりガラス状に陰影が確認されるようになり診断ができるのです。以上のようなことから、インフルエンザが流行る毎年12月から2月までの間にワクチンを接種する方が良いといわれております。とくに、65歳以上の高齢者や9歳以下の小児に多く発生しているので、この両者の群では早くワクチンをしておくのが良いとされています。したがって、本来予防を行うのに最も大切な年代は、高齢者と小児なのであります。ところが、この年代層は、このように元気であるからその必要がないと思って、予防注射をしていないケースがかなり多いのです。このワクチンの接種は、自分のためのものであり、また人のためでもあるのです。このインフルワクチンは、新型コロナウイルスには効果がないのですが、肺炎を起こしやすい両方にかかるダブルパンチを防ぐ効果はあるといえましょう。インフルエンザは、空気感染、接触感染、飛沫感染で発生しますので、3密をさけて、「マスク」、「うがい」、「手洗い」、「ドアノブ」などの人の触るところを消毒することによってインフルエンザや新型コロナウイルスへの効果は十分にあると思います。